「身体介護の実体験をもっと学びたいのですが」という問合せを受けました。
今度、介護福祉士の試験を受けられる、という
障害者施設にお勤めの方。
実技のための研修は受けてるのだけど、
他の受講者たちがみなさん現場の現役の方々で
自分だけ 身体介護の経験がないので、よくわからないまま進んでしまってる・・・
とのこと。
つまりは、ボディメカニクスがわからないまま、
実技試験のための「手順」だけを覚えていかなくてはいけない・・・という
ちょっと ちぐはぐな感じになってしまってるみたいでした。
手順はテキストにあるので、
せっかくなので、実際に やって やられて・・・の身体介護を体験していただきました。
ベッドから片麻痺の方を起こす場合。
仰臥位から側臥位へ動かすときの、視点となるポイント
肩と、腰ですけど、これも実際にやってみると、思いのほか軽く動かせるポイントがわかってきます。
側臥位から抱き起こすときも、頭の下から肩に向けてさしこんだ腕と、
太もも裏に、膝をまわりこむようにしてさしこんだ腕。
頭側に自分の重心をのせて、
腕で上にひっぱりあげるのではなく、両腕でふたりの身体を中央に集める感覚で
ただ、重心を 太腿側の足に移していく。
骨盤がテコになって、足がさがれば、頭があがる。
この感覚をわかってもらえました。
椅子から立ち上がるのを介助する場合も、
相手の体重をしっかりもらって、ふたりが一体化することが大事。
介助する側が身体をいためないように、
体の動作の仕組みをわかっていることも大事ですね。